7月に「難題多き鎌倉山の土地売買」のコラムで、銀座の元ママから鎌倉山の土地売却について依頼を頂いた話を書きました。思ったよりも難しい土地で、売れるのかどうか不安でしたが、運よくご縁があり、お隣のお宅に買っていただけることになりました。
今回は、その後日談です。
結局、売主である銀座の元ママは権利証を見つけることができず、司法書士さんに面倒をみていただくこととなりました。本人である証として身分証明証が必要なのですが、運転免許証、マイナンバーカードなどの顔写真入りの証明証が無いのです。その場合、2種類の身分証明証が必要となり、健康保険証があるのでひとつはそれでOKなのですが、もう1点がありません。
そこで介護保険証を作る提案をしてみたところ、「ワタシゃ介護保険なんてまだまだ必要ないのよ。ピンピンしてるんだから」と取り付く島もない有様です。
「今はそれでいいけどゆくゆく必要になるんだから」と言ってようやく承知していただきました。
暑い中、手続きに行くのをためらっておられましたが、幸いにして区役所は元ママの住まいから目と鼻の先です。契約上の最終引き渡し約定日までギリギリで間に合い、9月初旬に無事引渡しを終えることが出来ました。
そして当初考えていた通り、元ママにはゆくゆくの相続のために妹さんと一緒に一度、ウチの事務所に来てくれとお話しました。
また、元ママよりは年下ですが買主さんのお父様にも、先々の心配ごとは全てウチに持ってきてくださいとお話しました。買主さんのお父様は今回の売買を本当に喜んでくださって私としましても良い仕事になりました。
先日、買い手ご本人さんが帰国して「登記完了を確認しました。ありがとうございます」とのご連絡をいただきました。
来年4月に行われる国内でのリサイタルにご招待いただけるとのことで、今から楽しみです。